校長あいさつ

福島県立福島商業高等学校のホームページを御覧いただき、誠にありがとうございます。

 本校は、明治30(1897)年、福島町立福島商業補習学校として開校以来、今年度で創立126周年を迎える全国でも有数の商業高等学校として発展してまいりました。この間、二万八千名を超える有為な人材を輩出し、卒業生の皆さんは、地元はもとより県内外の各界において活躍されております。

 明治の中頃、本校の所在する福島県県北地方は、国の主要産業であった絹織物の取引が盛んでした。そのため外国との貿易をはじめとする商業の知識を有する者の育成が急務だったことや、一県一中学校(旧制)であった時代、現在の郡山市に中学校が在り、そこへ通うことができない福島町の子弟たちに中等教育を授ける場が必要であったことなどが創立の理由でありました。つまり地域発展の人づくりを本校に託したと考えられ、その期待は、時代を超えて現在でも本校に求められていることだと自負しております。

 現在本校では、情報ビジネス科、経営ビジネス科、会計ビジネス科の3学科があります。生徒たちは、商業各分野の知識と技術を習得するとともに、地域連携や地域貢献、資格取得や部活動などによって、将来の社会人としての資質を身につけています。また、日々の学校生活の中で、それぞれの夢の実現に向かって努力し、充実した毎日を送っております。

 今年度も校訓「信義」「全力」「不撓不屈」の精神のもと、さらなる文武両道を推進し、全ての教育活動を通して、自ら考え行動する力、他人を思いやる豊かな心を養い、「アテになる人」「目の離せる人」「心身ともにたくましい人」を育てる中で、将来の福島そして日本を支える人材の育成を行い、最高の商業高等学校を目指してまいりたいと思っております。そのためにも、本校の教育理念である「生徒一人一人を真に大切にする教育」を推進するとともに、質の高い教育活動を展開し、全教職員が一丸となって生徒一人一人を支援してまいります。皆さまにはおかれましては、引き続きの御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和5年4月吉日   

 校長 酒井祐治